狙いの幾何:当てる点を計算する
パックをポケットに入れるには、パックの中心とポケットの中心を結ぶ線の「向こう側」に、ストライカーを当てます。これは計算で出せます。
01考え方
ビリヤードと同じ理屈です。パックを点Pに、ポケットを点Qに置きます。パックがQへ転がるには、衝突の瞬間にパックの中心が「Qの方向」へ押される必要があります。そのためには、ストライカーの中心を、PからQと反対の方向へ(パック半径 + ストライカー半径)だけ離した点に置きます。この点をゴーストボールと呼びます。
パックの半径は 9、ストライカーの半径は 12.5 なので、中心同士は 21.5 離れた位置で接触します。つまりゴーストボールは、パックの中心から見てポケットと逆方向に 21.5 の点です。
02使う数字
| 記号 | 意味 | 値 |
|---|---|---|
| Rp | パックの半径 | 9(直径18 ÷ 2) |
| Rs | ストライカーの半径 | 12.5(直径25 ÷ 2) |
| d | 接触する中心間距離 | 21.5(Rp + Rs) |
| Rh | ポケットの半径 | 17.5(直径35 ÷ 2) |
| Q | ポケット中心 | (±306, ±306) の4点 |
| L | 盤面の片側 | 340(-340 〜 +340) |
03当てる点を出す
下の道具にパックの座標を入れると、いちばん近いポケットを選び、ゴーストボールの座標と、ストライカーから見た角度を出します。座標は盤面の中心を (0,0) とした -340〜340 の値です。
ストライカーの位置は、盤面下のバーに沿って横にしか動かせません。そのため「ゴーストボールに置けない」ことがよくあります。その場合は、置ける位置から角度を合わせるか、別のポケットを狙います。
04入る幅の目安
ポケットの半径は 17.5、パックの半径は 9。パックの中心がポケットの中心から 8.5 以内に入れば、少なくとも幾何学的には重なります。角度にすると、距離によって許されるズレが変わります。
ポケットから 100 離れた位置なら、許される角度のズレはおよそ 4.9 度(atan(8.5/100))。200 離れると 2.4 度、300 離れると 1.6 度です。遠いほど正確さが要ります。
05練習の順番
- まず真っ直ぐ:パックとポケットとストライカーが一直線になる配置を探して、そのまま打つ。
- 次に薄い当て:パックをポケットの方向へ送るために、わずかに横から当てる。回転が乗るので、引く方向を少しだけ調整する。
- 最後に遠距離:200 以上離れた位置から狙う。ここは入らなくて当然なので、入ったときの配置を覚えておく。
当てる点(ゴーストボール)計算機
パックの座標を入れると、いちばん近いポケットと、当てるべき点・角度を出します。座標は盤面の中心を (0,0) とした -340〜+340。ストライカーの横位置はバー上(y = -232)で指定します。
ストライカーから見た角度(真上 = 90 度)
- ねらうポケット
- 左上 (-306, +306)
- 当てる点
- (-107.7, 22.4)
- パック→ポケット
- 325
- 許される角度のズレ
- ±1.5 度
| パック | ストライカー X | ポケット | 当てる点 | 角度 | 許容 |
|---|---|---|---|---|---|
| (-120, 40) | -234 | 左上 (-306, +306) | (-107.7, 22.4) | 63.6 度 | ±1.5 度 |
| (60, -150) | -234 | 右下 (+306, -306) | (41.8, -138.5) | 18.7 度 | ±1.7 度 |
| (180, 120) | 0 | 右上 (+306, +306) | (167.9, 102.2) | 63.3 度 | ±2.2 度 |
当てる点 = パックの中心から、ポケットと逆の方向へ 21.5(パック半径 9 + ストライカー半径 12.5)だけ離した点です。 許容角度は、パックの中心がポケット中心から 8.5 以内に入る角度(atan(8.5 ÷ 距離))。